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京都で出会ったこと

怪談 耳なし芳一

私は古い映画を見るのが好きで、昔よく古い映画を早稲田アクトミニシアターなどに見に行っておりました。

(このミニシアターを知っている人、
今度ぜひに語りあいましょうっ)

先日BSプレミアムで、
そこで見たなつかしの映画をやるというではありませんか!
昭和40年の映画、小林正樹監督、小泉八雲の「怪談」です。

これはオムニバス映画で、「黒髪」、「雪女」、「耳なし芳一」、「茶碗の中」、と続きます。

岸恵子さんの「雪女」が美しいんですよ!

今は亡き名優もたくさん見ることができます。

その日は録画したものを見て大満足したあと
何気なくフェイスブックを見ていたら、
一度見てみたいと思っていた古典怪談の会が夜あることが判明。

そしてなんと演目は“耳なし芳一”。

すぐに手続きをして行って来ました!

 


天使突抜百物語


この古典怪談の会は”天使突抜百物語”といって
アートスペース寄す処(よすが)というところであります。

白石加代子さんの怪談は“百物語”といいますが(←これも行ってみたい)
今回の怪談がなぜ天使突抜百物語というかというと
“天使突抜”というのがこのアートスペースの住所なんですよ!

“天使突抜”は、てんしつきぬけ、と読みます。
なんか意味深で不気味で(スミマセン)
怪談にぴったり!
そそられますよね~?

話はそれますが、
京都にこれと同じ名前の住所は他にもあってややこしい。
どんないわれがあるのか、今度調べたいと思います。
他に不気味な住所(スミマセン)といえば
悪王子(にゃくおうじ)とかもあります。笑

 

天使突抜百物語

は語りの
空果梨堂満茶乃(うっかりどうまさの)さんと
薩摩琵琶の中澤緻龍さんがコンビを組んで
古典怪談を語る会です。

 

 

 


耳なし芳一


開演前。
“アートスペース寄す処”は
お酒が飲めるバーでもあるのですが
奥にこのようなスペースがあり、
ステージがしつらえてありました。

 

語りが始まりました。

私も目をつぶって盲目だった芳一になってみました。

鎧兜の使者が近づいてくる音、
重い門が開く音。
芳一の琵琶語りを聴いて
平家の女たちが泣く細く長い声。。。

満茶乃さんのすばらしい声と達者な語りに引き込まれました。

そして後半、
和尚さんが芳一に説得するところでは今度は
落語みたいな所作もあり、目でも楽しませてもらいました。

薩摩琵琶の中澤緻龍さんもすばらしかった。

シルクロードを通って伝わった楽器らしい
その異国情緒のある音色は
時代をも超えて私を異世界にいざなってくれました。

耳なし芳一が終わると琵琶の独演。
“平家物語壇ノ浦の段”は圧巻でした。

 


語りと薩摩琵琶


全部おわったあとはお二人から
語りや薩摩琵琶についてお話がありました。

語りの台本はご自分で作られるのだそうです。
「読ませる」本と違い、「聴かせる」語りは、
台本にするとき
工夫が要るそうです。
そんな苦労話をお聞きしました。

続いての薩摩琵琶の話はとても興味深かったです。

薩摩琵琶は島津の殿様が戦意高揚の目的で
派手な音のでる琵琶を作ったのがルーツだそうです。

一般の琵琶は大正時代まで
メジャーなありふれた楽器だったのに
琵琶が戦意高揚を想起させるものになってしまったため
戦後急速に廃れてしまったそうです。

その他、君が代のルーツが薩摩琵琶にあるという話など
とても興味深くきくことができました。

また、演奏したばかりの琵琶を触らせてももらいました。

 

 

本当に豊かな時間をすごすことができました。
こういう場が身近にあるって、
京都ならではかも。

怪談は夏の風物詩ですが
天使突抜百物語は一年通してあるみたいです。

次も楽しみです!!

 

 

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帽子プロデューサー みすみ

★京都の帽子屋さん*帽子屋ポピンズ 帽子プロデューサー。
★自身が、帽子が苦手だった経歴をもつ。
★1000人以上の女性からヒアリングしてわかった、”多くの人に似合う帽子”をプロデュース。
★帽子の形・色・素材・それにかざりの効用で似合う帽子を選ぶやり方をレクチャー。帽子の楽しさをお伝えしています。
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