お花モチーフのてもみフェルトのフード
お花モチーフが好きでよく編みます。
その昔、母が作ってくれたモチーフつなぎの スカートがお気に入りでした。
私のモチーフ好きはその辺に原点があります。
モチーフといえば、今は全然みかけないのですが、四角いモチーフを5,6こつないだものにくさりあみのひもがついている 、小さい女の子むけのヘアバンドのようなもの、あれはなんという名前なのでしょう?
あれもお気に入りをつけた写真が残っています。
配色や毛糸の感じがいかにも手作りっぽくて あんなのをつくってみたいなあ、と思っていました。
でも編み物を主体にできるほどには腕はないしできればもっと帽子っぽいもの。。。。
ということで、耳あての部分が花のモチーフになっている帽子、というのを おもいつきました。
頭部分は、東京吉祥寺のおばあちゃんの玉手箱(残念ながら閉店になったようです)でならったことのある、てもみフェルトです。
これは、原毛を石けんをつかって縮ませるやりかたです。
さて、耳あてです。。。
耳あて部分は大きな花が1個だけ、というのは見たことがあります。
けど私の場合、2、3個にしたいのっっ ・・・
大きさや形のちがうモチーフをえらびだし、さてどうやってつなげよう。。
とおもいながらかぎ針編みの本をみていてピン!
似たようなものをみつけました。しかし・・・
あたまの部分は簡単そうな方眼編みですが、それに“花のモチーフにフリンジをとじつけたものを2組作り、帽子の両側にとめつけます”っていちばん知りたい部分がたった1行で終わっているのでした。
いろいろ調べたら同じモチーフの間をうめるやり方はのっているのですが、形のちがうものをつなぐにはどうしたらいいのか。。。
あのニット界の貴公子、広瀬光治先生がこんなことをかいてた、とか、レース編みで網の目かがりとか、くもの巣かがりという手法がある、とか少しは情報はあるのですがどれもかゆいところに手が届かない。(そんなにすごくなくていいんです・・・)
私の目指すイメージは、平面的につなぐだけではなく、ところどころはなびらがういていたり、ときには中心部だけがくっついていたり、などなどなのに・・・(こっちの方がすごいことなのかな。。。技術もないのに高望みしている)
結果、行動あるのみ、と、ありったけの知識と経験を総動員させてなんとか作り上げました。
そんな苦労?のある帽子ですが、なかなかかわいいので この頭部分の色と緑ベースの配色は変えずに今まで3個も作ってしまいました。
手もみ部分は形が決まらないし、モチーフつなぎは上記のような調子なので編み図もなく、同じものは2度と作れないのです。
3個目は、このあいだ(2011/10/23)の上賀茂神社手作り市にてお買い上げいただきました。
大阪から手作り市目指していらっしゃってた親子で、お母さんに帽子をかぶせられた娘さんが“これ買うー”と、ミルクのみ人形のように(失礼!)反応し、即決。
あまりの潔さにおもわずとなりのお店の方が拍手してくれました(笑)。
お気に入りになってくれてるかな。。。
例のヘアバンドのようなもの、バブーシュカというんだそうです。
ロシアっぽいかわいい響きだけど、調べてみたら ロシアの年配の女性や農婦があたまにかぶるもの・・・って??
あごでむすぶのが特徴なんだそう。 ということは絵本“おおきなかぶ”の挿絵にでてくる、あのおばあさんがかぶっている 三角に折ったスカーフのことか。
そういえば、私の記憶のあのかぶりもの、あごでむすんでたかもー! だからバブーシュカなのか。なるほど。
でも最近の“バブーシュカ”といって紹介されてるものは、全然ロシアのおばあさんが かぶるようなのじゃないです。
スカーフのようでもないし、ましてあごで結んでるわけでもない。
ひらたく言えば、太いヘアバンド。
けっこうこの手のことははっきりさせないと気がすまない私。
日本人、外来語をなんでも都合よく消化するのに加えて 自ら新語を作っていってて興味深くはあります。
でも特にファッション業界のコトバは はみだしようが半端じゃないし新語ができるスピードもやけに速いです。。。
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★京都の帽子屋さん*帽子屋ポピンズ 帽子プロデューサー。
★自身が、帽子が苦手だった経歴をもつ。
★1000人以上の女性からヒアリングしてわかった、”多くの人に似合う帽子”をプロデュース。
★帽子の形・色・素材・それにかざりの効用で似合う帽子を選ぶやり方をレクチャー。帽子の楽しさをお伝えしています。
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