南座に行ってきました。後編
このイヤホンガイド、おすすめです。
始まる前からいろんな語りがあって、気分を盛りあげてくれます。
そしてなんといっても好きなのはその言い回し。
「~と、ふくみをもたせて幕となります」 なんてのが大好き。
それをまたすてきなテノールで言われるともうしびれてしまいます。(私だけ?)
ガイドは演目ごとにほぼ男女で交代なのですが、 女性も加賀美幸子さんのようなすてきな声でききほれてしまいます。
演目はやはりこの時期らしく元禄忠臣蔵がありました。
一度みてみたかったので楽しみにしておりました。
討ち入りがおわったあと、浪士たちがお上のご沙汰を待つ場面でした。
大石内蔵助役は片岡仁左衛門。
四十七人の代表として、どのような考えで自分たちがこういう行動にでたかを とうとうと述べる場面がありました。
とくに動きもなく、せりふだけで観客を魅きつけるには役者の力量が要る、とのガイドに、 せりふに聞き入ります。
お見事!のひとことでした。
仁左衛門の力量ももちろんですが台本のセリフも洗練されてるなあ、とつくづく感じました。
最後の“らくだ”というのは落語を芝居にしたもので、せりふは歌舞伎口調ではなく 現代劇風で、動きとストーリーで笑わせてくれるものでした。
歌舞伎の中ではちょっとしたうちわネタとか流行語をとりいれた 観客サービスのあることがあります。(むかし、歌舞伎の中で工藤静香の“かるくヤバイ”がうけてたのをきいたことがあります。)
“らくだ”の中で、近所の丁稚どんが忠臣蔵の芝居をみてきたといって、 大石内蔵助の息子の大石主税(ちから)のマネをしてみせるところがありました。
その丁稚をやった役者は、さっき元禄忠臣蔵で主税の役をやっていたのです。
忠臣蔵ではかっこよかったのに 今度は素人の役柄でナルシスト気味に演じてるってんでまずひとウケ。
それをみて、“近頃の若いもんは芝居なんぞにうつつをぬかしおって…まったく親の顔がみてみたい” と言ったのはその役者の実の親で、さらに大いにウケておりました。
江戸時代にあの丁稚どんが歌舞伎を見ていたように、 今の私たちが同じ歌舞伎を楽しめてる、ってすごいことだと思います。
徳川幕府よ、よくぞ鎖国してくれた!! そして上手に開国してくれた!!
年末になると、この一年や、日本のあゆみの総括のような 番組がたくさん見られますが日本って奇跡の国だなあ、としみじみ感じるのです。
お弁当を買ったとき聞いたらお弁当はロビーで食べてください、とのことでしたが 客席で食べている人がたくさんいたので私たちも客席で食べました。
やっぱ2000円の価値あるおいしいお弁当でした。
食事休憩は30分なので、食堂なぞに行っていたら間に合わなかったであろう。。。
やはり予想通り、次のが始まってから現れる観客もチラホラ。
でも、低姿勢ではいってくるのではなく、なんか堂々としているというか、 歌舞伎に通い慣れしているように感じました。
またそれを許しているような鷹揚さが劇場に充満しており、 それを感じるのも楽しいものでした。
お弁当売り場の近くにて。
祇園のお姐さんや舞妓さんらしき方からのお祝いがテンコ盛り。
南座は祇園のすぐそばなのです。 さすが京都ですねーー。
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★京都の帽子屋さん*帽子屋ポピンズ 帽子プロデューサー。
★自身が、帽子が苦手だった経歴をもつ。
★1000人以上の女性からヒアリングしてわかった、”多くの人に似合う帽子”をプロデュース。
★帽子の形・色・素材・それにかざりの効用で似合う帽子を選ぶやり方をレクチャー。帽子の楽しさをお伝えしています。
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やっぱりかよみ様も憶えてた?
具体的にはこれしか憶えてないっていうのがほんとのところです。[絵文字:i-229]
歌舞伎の記事、パンフでもあればもっと見栄っ張り?な内容が
書けたはずなのですが、私の知識と記憶力ではこれが限界。
歌舞伎ツウにはなれそうもないけど
またチャンスがあれば行ってみたいです。
~と、ふくみをもたせて幕となります・・・!!!
そう、これこれ!!よく憶えていましたね!!さすがです!!