ドクトル・ジバゴ
寒いこの季節には、おもいっきり寒そうな映画にしてみました。 この映画、昔映画館でみたことがあります。 これに限らず昔の大作にはintermissionという、休憩時間があるのが おもしろいですね。 そのときちょっとトイレに行ったりできるの、いいと思います!? このドクトル・ジバゴには本編が始まる前に“overture(序曲)”というのもあってびっくりしました。 画面にoverture の文字、そして音楽が流れている時間が結構長いです。 主人公、ユーリー・ジバゴの子供時代、お母さんのお葬式の場面から始まります。 さすが本場はいろんな毛皮の帽子がありますね。 のちにジバゴとつよく惹かれあうラーラの登場の時の帽子が印象的。 とても大きいベレーです。 ジバゴは知り合いにひきとられて育ちますがそこの娘がこの人。 パリがえりのお嬢さんという設定です。 映画の衣装全体が暗い色なので、このふわふわのピンクがひときわ目をひきます。 お迎えのお母さん(ジバゴにとっては育ての親)はなんとも不思議な 帽子をかぶっています。 真正面に大きなバックル、光っているところは羽根なんですよ。 第一次世界大戦がはじまり、ドイツとの戦いに行く兵士たちのパレード。 沿道の熱狂的な人々。 カンカン帽、中折れ帽が見えます。中折れ帽のトップがおもしろいです。 上流階級の人たちと思われますが ロシアでも夏はこんな帽子をかぶっていたんだ、と新鮮でした。 その中に革命分子も紛れ込みます。 このご婦人の帽子が魅力的でした。形は海賊の帽子みたいなのに コサージュがたくさんで素敵です。 第一次世界大戦がはじまり ウクライナ戦線でジバゴとラーラはそれぞれ軍医と看護婦として働きます。 野戦病院での看護婦の帽子 ラーラは正式な看護婦ではないのか三角巾の端を入れ込んでいるだけですが キリリとしていていいですね。 農民主体と思われる脱走兵と、正式な?軍が鉢合わせしてしまう緊張感あふれるシーン。 やはりロシアらしくごつい帽子です。 意外にも隊長はこんな簡単に作れそうな帽子をかぶっています。 横から見たらぺッタンコです。 ジバゴがラーラとその娘をつれてソリにのっているシーン。 さすがにみんな暖かそうな毛皮の帽子です。 時には家のなかでもかぶっています。 あれっ ドクトルジバゴといいながら主人公がほとんどでてこない 記事になってしまいました(笑)。 今回あらためてDVDを見てみましたが、特典映像がついていておもしろかったです。 ロシア革命という映画の時代背景はもちろんですが、 原作を出版したり、映画化したりするのにも ソビエト共産党の圧力があり、壮大な苦労話やエピソードがあったようです。 そんなことを知ることができるのもDVDならではですね。 しかしなにも知らなくても昔十分感動した思い出があります。 overtureやintermissionを楽しむのも一興、 時代は変わっても、できれば大迫力のスクリーンで見たい映画のひとつです。
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★京都の帽子屋さん*帽子屋ポピンズ 帽子プロデューサー。
★自身が、帽子が苦手だった経歴をもつ。
★1000人以上の女性からヒアリングしてわかった、”多くの人に似合う帽子”をプロデュース。
★帽子の形・色・素材・それにかざりの効用で似合う帽子を選ぶやり方をレクチャー。帽子の楽しさをお伝えしています。
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