上ル?下ル?未知なるミチ1 ~ ”通り”vs”通” 京の送り仮名のナゾ~
前に、“京都の住所表示”について書きました。
またその記事も読んでみてくださいね。
京都出身の友人、On+oreiriaがコメントの中に動画も貼りつけてくれてます
上ル、下ルに関してその後思ったんですが、これ、送り仮名的には間違ってませんかぁ~
あがる、さがる、と読ませたいならば、上ガル、下ガル、でしょうに。
のぼる、くだる、だったっけ?ってすぐ間違ってしまう原因はこの送り仮名にあったんだ!
現に今、上ル、下ル、←これ書くのに、変換しても出てこないので 時間がかかりましたぞ。
しかも、なんでカタカナなんでしょうか?
・・・・と、思っていたら、先日、京都市からのお手紙にこのような返信用封筒が入ってました。
これなら誰でも“さがる”って読めますよね?
しかも住所の書き方、通り中心のに加え、番地まで しっかり入ってる・・・
こんな親切なの初めてです!?
さて私には、なーんか送り仮名系で、しかも道に関することで ひっかかってることが別にあったのです。
でもそれが何なのか思い出せない。。。
18日金曜日、街中に出かける用事があったので 取材対象もあいまいなままカメラを携えて行ってみました。
“通り”と”通”
京都一の繁華街、地下鉄四条の駅を出ます。
烏丸通りは京都市中心部を南北に走っている広い道路で、下には地下鉄烏丸線が走っています。
右側の歩道を歩いて烏丸通りを北に行きます。
最初に錦小路通りと交わりました。そしたら・・・
出たあ、これこれ、これだった!私を惑わすこれ!
いきなり出会ってしまいました。
”“錦小路通””じゃなくて”“錦小路通り””と、“り”をつけてほしいなあ。
と、いつも思っていたのです。
そして何気なく左側の歩道を見ると。。
なぬ?あっちは“り”が入ってる!
左側に渡ってスクープしました。
こっちは“錦小路通り”です!
なんだこれ~俄然興奮してきました。
なぜこんななの?
念のためこの“錦小路通り”の裏も見てみました。 すると・・・
なんと”り”有りの裏は“り”なしバージョンだったのです。
「うそっ」と思って、右側の歩道の、さっきの“錦小路通”の裏もながめてみた。
すると。。。 まじっすか!の光景が。
2枚が同時に写ってる写真をパチリ。(北から南を見ています)
右側は“錦小路通”、左は“錦小路通り”です。
(左の方、わかりにくくてごめんなさいね。。
すみっこに、“錦小路通り”と、“り”つきの看板が見えるの、わかりますか?)
念のため、もう一本北にアガッテ蛸薬師通りとの交差点を見ます。
左側の歩道から右側の歩道を望遠で撮りました。 (南から北方向を見ています。)
もすこし北に進んで、同じ看板の裏側も。
錦小路通りのパターンと一緒でした。
左側の歩道のパターンも同じ。
遠くをながめると、どうやら次の六角通りも同じようでした。 。。。
絵にかいて説明しよう。
これは一体・・・
なぜに裏表変えねばならないのか・・・
何かの間違いというわけではなさそう。
どなたかこのわけを教えてくださいましっ!!
まだまだ通りはあるのですが、こんなことやってる場合じゃないので この日はこれまでとしました。
しかしこんなに大きな通りで平然と・・・
みなさま、ぜひ観察してみてください!
蛸薬師通りを東の方に入ってみました。
(↑これなのですが、“入ル”という住所表示のときは“イル” と読むのですが、住所に関する会話のときには みなさん“はいる”って言ってるみたいです・・・京都、ナゾ多し。)
やっと興奮がさめました。こういうのを見ると安心します。
古い看板ですが、ちゃんと“り”があります。
その後いろんなところを歩いてみましたが 京都の街中にはこういう看板がよくあるので、自分が今どこにいるのかとてもわかりやすいです。
北にアガッテ、これは京都市役所の外壁です。
この季節京都市が環境問題に取り組む姿を壁いっぱいアピールしていました。
左の方に緑のカーテン。よくゴーヤなんかでやりますよね。
そしてそこには“ DO YOU KYOTO ? ”の説明書きが。
これ、“環境にいいことやってますか?”という意味なんだそう。
そのココロにはまったく同感ですが、このキャッチコピーってどうよ?
外人さんにこれ言ってしまったら怪訝な顔されるに違いありません。
ま、それは置いといても、ねらったところにちゃんと落ちてない、ていうか。
糸井重里さんあたりに作ってもらえばよかったのに、と思わずにはいられません。
“Let’s 豪(go)徳寺!”とかを見習ってほしいものです。
次のおすすめ記事 (上ル?下ル?未知なるミチ2 ~ 道→みち、店→みせ 京の読み仮名のナゾ~)
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★京都の帽子屋さん*帽子屋ポピンズ 帽子プロデューサー。
★自身が、帽子が苦手だった経歴をもつ。
★1000人以上の女性からヒアリングしてわかった、”多くの人に似合う帽子”をプロデュース。
★帽子の形・色・素材・それにかざりの効用で似合う帽子を選ぶやり方をレクチャー。帽子の楽しさをお伝えしています。
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が~ん[絵文字:e-260]私としたことが!!!
東だよ~東!!!
今地図をみながら確認しました!
ちゃんと行け。。。ん?近衛中って、東に行くんじゃないの?
ま、それはおいといて、例文まで考えてくれたのね。どうもありがとう。
そう、私も“距離”っていうのに注目はしてたのよ。
そこんとこちゃんとおさえたら“入る”も“行く”も使い方自由自在だね。
で、会話で“いって”てでてきたらそれは“行って”のことで、
“入って”のニュアンスを表現したいときは“はいって”なのね!OK[絵文字:v-218]
で、書いてある“入ル”は、“いる”と読むんだよね?
ふう。。。頭つかったぜ。でも、すがすがしいわあ?!
あくまで私はだけど、
例えば・・・
「百万遍から東大路を下がって近衛通りを西に入って(はいって)南側です」
って言ったらわかる?
例えば・・・
「今出川から川端下がって近衛通りを西に行って東大路越えて南側です」
そう、同じ場所にたどり着くでしょ。
これはわが母校の近衛中学の場所なんだけどね。
「いって」と言う時はやっぱり「行って」なんじゃないかな?
「入って」は「はいって」となることの方が私は多いような気がするよ。
距離的なものかも知れないなぁ。
「岡崎道」と「岡崎通り」?
言われるまで違和感なかったよ(笑)
やっぱ京都の人の意見聞きたかったので、感謝してます!
確かめたり、調べたりしなくていいからねーー
直感の方がおもしろいと思うから。
上ル、下ル、に関しては了解。(?)
でも長いのを短縮するためならもう“ル”も
いらなかったりして。赤い付箋のReadMe,
よんでくれた?すでにないのもあるぞ。
あとひとつききたいけど、最初の記事のほうで
京都の人は東西南北をつねに意識してて“東に行って”とか
よく言ってる、て書いたんだけどこれ“東に入って”だったのかなーー
もしかして。と気になってます。
日常会話でも“入って(いって)”て言う?
(場合によっては“お詫び”を書かなきゃいけないかも。。笑)
それと、岡崎通りと岡崎道があるってことに
違和感はなかったのかな?
私が反応しなきゃねぇ~(笑)
相変わらず、目線が他の人と違うから面白いね。
地名に関して言えば、京都の人に聞いても
満足に答えられる人がどのくらいいるやら・・・
「岡崎道」は「おかざきみち」だし
「銀閣寺道」は「ぎんかくじみち」です。
子どもの時からそう言ってるから説明は出来ないと思うよ。
私も出来ません(笑)
上ル・下ルに関して言えば、あくまで私が思ってるだけだけれど
昔の人って文字の習い始めがカタカナから入ってた世代があるんじゃないかな?
確か、大正から昭和一桁くらいのおばあちゃんがメモを取るとき
ひらがなじゃなくて、いつもカタカナだったの。
聞いたら「その方が読みやすいから」って言ってた。
私達にしてみればカタカナばかりで書かれると読みにくいよ~
(話がそれた・・・)
で、漢字とカタカナ表記で上ル・下ル・入ルになったのが習慣化したのかなと・・・
「上ガル・下ガル」じゃなくて「上ル・下ル」なのは
それでなくても長い住所表記。多少でも短縮するためかと思ってたんだけど・・・
あくまで個人的に私がそう思ってるだけで、
確かめたわけでも、調べたわけでもないから、正解じゃないと思うよ~。
kyoshugei様、さっそくありがとうございます!
ほんと、私もあの裏表ちがう、っての、びっくりでした。
あんな大通りにあるのにね。
ぜひとも見に行ってみてくださいまし。
またコメントよろしくです!
ブログ、中身も内容もバージョンアップしてますねぇ!
京都に住みながら全然気がつきませんでした。
気にせず生きてたというのが本音。
いやぁ、教えてもらいましたわ。
おもしろかった!