temple-story鈴虫寺ものがたり, 京都で出会ったこと
鈴虫寺ものがたり, 京都で出会ったこと ,

鈴虫寺に行ってきました 夏編の後編

 

今回は他にも前回と違う発見がありました。

お願いについてです。

お願いはこの世のことなら何でもいいそうですが (といいつつ家内安全、商売繁盛、厄払いの3つはだめなんだそうです

たとえば恋愛成就だとすると 付き合っている人もいないのに “いい人と結婚できますように”というような漠然とした お願いはできないんだそうです。

まずは“いい人とめぐり合えますように”とお願いし、 それが叶ったら“その人とお友達になれますように” それが叶ったら“その人とお付き合いできますように” それが叶ってから“その人と結婚できますように”とお願いしなければいけないのですよ!

お願いにもステージというものがあり 一気にとびこえてはいけないようです。

もちろんひとつ叶うごとにお守りを返しに来て 新しいお守りを買うというシステムです。

こうやってリピーターを育成しているんですね。 やっぱりすばらしい!

 

これは受付の写真です。

横に、願いが叶った人がお守りを返すための幸福御守返納箱というのが見えます。

この箱は受付以外にも何箇所か置いてありました。 どの箱にも御守りが入ってました!

P1020954.jpg

 

前回行った時はなんの前知識もなかったので、虫好きの普通の観光客だったと 思いますが あの、おそばやさんでの話を聞いたあとの今回の訪問は、見ること聞くこと全部が 印象的で、心にのこりました。

そして、あっぱれ、鈴虫寺、との思いをまた新たにしました。

 

うちの寿々むしたちは卵を産んでほとんどが死んでしまって今は数匹しか残っていません。

またもうすぐしたらトチ狂って季節はずれの赤ちゃんが生まれると 思います。

どうにかしてサイクルをずらして鈴虫寺のように一年中鈴虫が鳴いている状況に 近づけたい、近づけられるんじゃないか、と少しだけ本気で思っていましたが・・・

いやーやっぱり無理そうです。

 

余談ですが 彦根城でこの9月はじめに虫の音を聞く夕べ、という イベントがありました。

信頼できるスジから聞いた話です。 野生の鈴虫の声を聞くんだとばっかりおもっていたところ 日程が合わず初日の前の日に 無理を言ってイベント会場にはいらせてもらったら、 すでに本番にむけて準備が整っており 鈴虫入り虫カゴがいろんなところでスタンバってたそうです。(笑

そしてその虫カゴには所有者らしき名前が書いてあった、ということでした。

普通の人が普通に鈴虫を飼っていたら この暑さでは私のところのように たぶんもう今頃は鳴いてないと思います。

この虫カゴの所有者たちは イベントのときが最盛期になるように コントロールして飼っているということですね。

鈴虫といえば秋ですからね・・・ 生き物相手もいろいろ苦労があるようです。

 

しかし・・・ 人間が熱中症におびえながら暑さに耐えていたこの夏、 あの鈴虫たちは24時間快適に過ごしていたんですよ!!

私だって冷房もない部屋であごから汗をしたたらせて帽子を作っていたというのに。

鈴虫のいる部屋のエアコンはどうみてもいまどきの省エネタイプのではなく 旧式のエアコンでした。

ということはかなり電気もくうはず! ったく。。。

 

うらやましさと、うらめしさと、でもやっぱり鈴虫はかわいい という気持ちが交錯して複雑な心境です。

気を取り直して。

鈴虫寺では鳴いている鈴虫たちの環境は気温25~26度に保たれているそうですが その最適な温度を見つけるまでにも試行錯誤があったようで 温度が適切でなくて鈴虫が減ってしまったこともあったようです。

無理と思うことでも少しずつでもいいからやってみる。 自分で実験してみる。

仏教に“冷暖自知”、ということばがあるそうですが 見るだけでなく実際に手を入れてみないと その水が冷たいか温かいかわからない、という意味なんだそうで そのようにして自分で体得していくことの大切さも講話の中に ありました。

この教えが鈴虫寺が一番伝えたいことなのでしょう。

まさに “成せばなる”です! IMG_4993.jpg

 

雨が降っていたけど行ってよかった。 満足してまたバスに乗りました。 雨はだんだんひどくなりバスの中からは “雨の嵐山”が見えました。

 

P1020956.jpg

 

                                    鈴虫寺に行ってきました。 夏編 完

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帽子プロデューサー みすみ

★京都の帽子屋さん*帽子屋ポピンズ 帽子プロデューサー。
★自身が、帽子が苦手だった経歴をもつ。
★1000人以上の女性からヒアリングしてわかった、”多くの人に似合う帽子”をプロデュース。
★帽子の形・色・素材・それにかざりの効用で似合う帽子を選ぶやり方をレクチャー。帽子の楽しさをお伝えしています。
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