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モガ風クロッシェ ~ミルクキャラメルみたいなバックル

 

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ガ風クロッシェ第3弾です。

これは”ハード芯の帽子”として学校で習った作り方で作る帽子です。

No.2は芯をホースヘアで作ってみるというチャレンジをしましたがこちらは原点に返り、バクラムで作りました。

”バクラム”とは、経木を細く切ったものを縦横に組んだようなシートのことです。(バクラムについてはこちらをご覧ください)

前NHKの“クールジャパン”という番組の、”包む”という回を見ていたら経木を作る職人さんが出てきました。

帽子の学校にいるとき(10年くらい前)、もうバクラムを作る職人さんは日本にはほとんどいない、ということでした。

そのバクラム職人と、経木の職人がイコールなのかはわかりませんが、NHKの経木の職人の方ももう最後の一人、っぽい感じでしたのでバクラムどころか経木そのものももうなくなりそうでさびしいです。

帽子の学校に入学したころはバクラムは大きいもの(四つ切よりすこし大きかったような記憶があります)でしたが3年後の卒業のころは大きさが3分の2くらいに小さくなり、しかも目が粗く、硬くなってしまっていたのを覚えています。なので紙でできたペーパーバクラムというものも使ったりしていました。

その小さくなったバクラムがうちにあったのでそれで作りましたが、そういうわけでたぶんもう市場にはないので、私が作れるのはこれが最後になると思います。

バクラムが大きかった頃は型紙を切り出すのにストレスはなかったのですが、小さくなってしまったのでかなりぎゅうぎゅう詰めで切り出しました。

バイアス(縦横地に対して45度のななめ)にとらなければいけないけどまじめにやると長さが足りなくなるところはすこし角度を変えて、どうにか1枚で全部の芯を切り取ることが出来ました。(このテクを帽子の学校では通称”すこバイ(すこしバイアス、の略)”と言っていましたが(笑)そのお話しはまたのちほど。)

 

この布選びもけっこう時間がかかりました。

ベージュ、というご指定でしたが、お客さまの顔を思い浮かべ、グレーがかったサンドベージュの生地にしました。

伸びもよくて織り模様がかわいく、そのお客様にぴったりだと直感して買いました。

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同じ生地でベルトをつくり、ミルクキャラメルみたいなとっておきのバックルでかざりました。

 

 

 

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帽子プロデューサー みすみ

★京都の帽子屋さん*帽子屋ポピンズ 帽子プロデューサー。
★自身が、帽子が苦手だった経歴をもつ。
★1000人以上の女性からヒアリングしてわかった、”多くの人に似合う帽子”をプロデュース。
★帽子の形・色・素材・それにかざりの効用で似合う帽子を選ぶやり方をレクチャー。帽子の楽しさをお伝えしています。
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