ゆめこ帽~世界一!?大きい麦わら帽子~ 前編
ある夏の日、オンラインショップにお問い合わせがありました。
千葉の牧場からで、牧場のキャラクターの麦わら帽子を作ってほしい、とのこと。
時々犬とか着ぐるみの帽子を作ってほしいというご依頼があるんですが
人間の帽子もままならないのにそれらの帽子を作るのは無理で、基本断っていました。
でもその時は、キャラクターといってもオブジェで動かないとのことと、ちょっと時間があったことで
引き受けることにしました。
こちらがイメージ写真。成田ゆめ牧場の公式マスコットキャラクターゆめこちゃんです。このオブジェ、今から納品されるとのことでした。
大きい帽子を作るにあたって一番の心配は帽子の型がないということ、そして2番目は麦わらの素材がみつからないのではないかということでした。
普通は麦わら帽子を作るときは型を使うんですが、しょうがないから自作して、それになるべく太い2センチはあるブレード(ぐるぐる縫うと麦わら帽子になるヒモ状のもの)を使って手縫いするつもりでした。
でもやっぱり1センチ幅くらいの普通のむぎわらブレードがあれば本格的な麦わら帽子が作れます。
でもそれを手縫いでやると思うと倒れそうになるし(時間がかかることが予想されるので)そもそも麦わらブレードはだいぶ高いのです。
失敗したら大変なことになるなあと思っていました。
そこで
いつもお世話になっているリルリードハットさんに相談することにしました。
リルリードハットさんとのコラボ
麦わら帽子はブレードミシンという特殊なミシンで
ぐるぐる巻きに縫っていくのですがリルリードハットさんは持っているのです。
そりゃ手縫いよりはミシンの方がいいに決まっています。
相談したら二つ返事で「やりますよ、」とのこと。
本物の麦わらのブレードもたまたま持っていて、
型はボール紙で作る、と心強いお返事をいただけました。
ぐるぐる巻きはリルリードさんでやってもらい、それを組み立てるのは私という、
コラボレーション企画ということしました。
やったー
さて、どんな大きさの帽子を作るのか。
最初頭囲90センチの帽子を作ってほしいと言われていました。
へーそうななのか、そこまで大きくないんだなというのが感想。
オブジェがかぶったら普通サイズの大きさにみえてしまいそうです。
でもやりとりするうちにどうも直径90センチだということが判明。
ガーン、全然違う。。。
でも直径90センチは大きすぎてかわいくないのではないか、
イメージ写真を見たら斜めにかぶっているし、こんな感じがいいならもうすこし小さい方がよさそう。。
まだ納品されてない中、頭をひねり
結果、直径50センチということになりました。
ということは頭囲約157cm。
人間がかぶる帽子が頭囲約60cmなのでかなり大きいです。
そしてリルリードハットさん、こんな型を作って帽子を作ってくれました。
つばと一緒に送られてきました。
右の手前にあるのが普通の帽子の木型です。
いかに大きいかわかっていただけますか??
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★京都の帽子屋さん*帽子屋ポピンズ 帽子プロデューサー。
★自身が、帽子が苦手だった経歴をもつ。
★1000人以上の女性からヒアリングしてわかった、”多くの人に似合う帽子”をプロデュース。
★帽子の形・色・素材・それにかざりの効用で似合う帽子を選ぶやり方をレクチャー。帽子の楽しさをお伝えしています。
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