帽子のご注文のおはなし その5
Bさんはこんな方です。
70代。かわいい、ほわっとした感じの人。面長。 くるんとなったブリムが似合うと思う、と言っている。
色を迷っていたので、相談してグレーに。フラノでもOKとのこと。
Bさんのご注文はこれが2回目で、1回目はこの青い帽子でした。
Bさんは絵本にでてきそうなほんわりしたたたずまいの方です。
サイズでお困りで、それまであまり帽子をかぶったことがない、ということでした。
この青い帽子のトリミングですが、大きすぎる、と言われるんじゃないかなーと 思っていましたがやっぱりそう言われてしまいました。
でも、多分なじんでくるんじゃないかな、と思ったので、 このまましばらくかぶってみて、 もしやっぱり大きすぎると感じたらとりかえます、と言いました。
結果、これでいい、ということでした。 コンサートでかぶったそうです。 はずかしくてずっと紙袋にいれて、会場でかぶったそうです。(笑)
かぶっている間も緊張したけど、だんだんウキウキしてきた様子をあとできいて こちらもうれしくなりました。
こういうエピソードのある方で、こちらもこのくらいまでならOKだな、というのが わかっていたので今回の帽子はイメージがすぐかたまりました。
グレーのフラノをつかいました。
お店には、ただのフラノとトップフラノというのがあったので違いをきいてみたら トップフラノのほうは糸を先に染めてから織るのだそうです。 (この帽子はトップフラノの方を使いました。)
これはブリムのエッジにワイヤーが入れてあって 折りあげ専門のブリムです。(のばすと全然かわいくありません)
フラノとオーガンジーをつかってバラをつくりました。
このバラの葉っぱですが、縫い目のみえないふわっとした 帽子なので葉っぱにも縫い目がない方がいいのです。
フラノ1枚だと薄すぎ、2枚でふくろぬいにするとふくらみすぎ、で、散々悩みました。
で、帽子の残りの黒い接着芯を貼ったものを利用しました。
2枚を貼っただけです。 窮すれば通ず! 黒い部分が映えてなかなか気に入りました。
この記事がお気に召したら、いいね!お願いします♪
最新情報をお届けします
★京都の帽子屋さん*帽子屋ポピンズ 帽子プロデューサー。
★自身が、帽子が苦手だった経歴をもつ。
★1000人以上の女性からヒアリングしてわかった、”多くの人に似合う帽子”をプロデュース。
★帽子の形・色・素材・それにかざりの効用で似合う帽子を選ぶやり方をレクチャー。帽子の楽しさをお伝えしています。
ニュースレターはこちらへ。
コメントを残す