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チューリップハット奮闘記 vol.1 ~レトロな雰囲気の帽子~

チューリップハットとは頭を入れる部分と
つばの部分がひとつづきの帽子です。
チューリップの花をひっくり返したような
形なのでそういう名前が付いたのでしょう。

サイズ元があいまいな帽子なので
サイズがない、とおっしゃる方にも
いい帽子です。

そして頭のてっぺんが平たい
別名バケツ型ハットという種類のチューリップハット
は帽子が似合わない、とおっしゃる方にまず試してほしい形です。

頭のてっぺんが平たくない
いわゆるチューリップハットは
ちょっと個性的な印象です。
ルンペンハットともいうみたいです。笑

チューリップハットといえば1970年大阪万博を思い出すんですが
そういえばなんでなんだろ?と思って検索したら
万博のロゴがはいったチューリップハットが
ビンテージ品としてたくさんフリマアプリに出品されているのを発見。
なるほど、万博会場で売られていたかなんかだったようです。

だからレトロなものと相性がいいんですね(ほんとか?)
このように。

昔帽子の学校に行っていた頃は
いろいろにパターンを変化させたり
6まいはぎを全部違う柄にしたりして
楽しく作ったものです。

チューリップハットのオーダー

さてチューリップハットのオーダーがありました。

この帽子を作ってください、とのことでした。

この写真です。

かっこいいね!
6枚はぎチューリップハット、ビンテージライクな色、
つばは長め頭のてっぺんは少しとがり気味。
けどこれ、私が作った帽子ではないんですけど。。
どうやら私のブログ記事がまとめ速報みたいなのに掲載されてて
それにこの写真がくっついていたので私が作った帽子だと思われたようです。

頭のてっぺんが平たくないタイプのチューリップハットは
久しく作っていなかったし、
作ったことがあるのも前の写真みたいなかわいいのばかりで
こんなカッコいいものではなかったのですが
布を変えればいいだけなので
お引き受けしました。

型紙はもうほとんど処分していたのですが
これならいけるだろうという
つばが長めのがたまたま残っていたので
それで作ることにしました。

まず布選び。

表は青みの少ないデニムを選びました。

裏はこんなので、ということで参考にしてくださいと
ご自分のお気に入りの上着を送ってくださったのですが
それは厚みのあるニットでした。

リバーシブルの場合
裏表の厚みを大体同じにしないと
ひっくり返した時にサイズが変わってしまうので
そのことを説明したら
質感と色のイメージを揃えてくれればいいとのこと。
なので裏地としては
表のビンテージ感と合わせた
コール天の生地を選びました。

コール天はコーデュロイとも言い
昭和のズボンとかによく使われていた(と思う)ので
私としては昔風の印象のある生地です。

コール天にはうね(畝)がありますが
うねが太いとレトロ感が際立ち厚みがでます。
今回は細くて暗い紫色のかっこいい生地を見つけました。

表と裏の生地の厚みや硬さも大体同じになったのでスタートです。

コール天は、実は天地があるのです。
なので裁断の時には注意。
今回は6枚を互い違いにしました。

こんなふうに天地で光の反射の仕方が違うのです。

次の記事 チューリップハット奮闘記 vol.2 ~型紙作り~


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帽子プロデューサー みすみ

★京都の帽子屋さん*帽子屋ポピンズ 帽子プロデューサー。
★自身が、帽子が苦手だった経歴をもつ。
★1000人以上の女性からヒアリングしてわかった、”多くの人に似合う帽子”をプロデュース。
★帽子の形・色・素材・それにかざりの効用で似合う帽子を選ぶやり方をレクチャー。帽子の楽しさをお伝えしています。
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