ベレーのお話~ほどよくつぶれてくれる素材を選ぶのが基本です~
以前帽子の学校で、フェルトのベレーを作ったことがありました。
それはつぶれないタイプのベレーだったのですが、できあがったものをかぶったらなんか変。
友達と、「やっぱりベレーはかわいくつぶれてナンボだね」と言いあったものです。
つぶれない素材だとかぶる人に合う形を見極めなければいけませんが
ほどよくつぶれてくれるものだとそこまでシビアではないので、ビギナーさん向け、というわけです。
いろいろなベレーをみていきましょう。
このベレーは、この方にとってはうしろにたれる分量が多いのでベレーというよりは若者のかぶるカジュアルな”ニット帽”のような印象でした。
うしろのボリュームが大きいので相対的に頭の上の部分がぺちゃんこに見えます。
このベレーは頭の上のボリュームという観点ではこのくらいあってもいいと思いました。
このベレーは前のベレーよりボリュームはないですがシルエットとしていちばんしっくりきました。
頭の上にも、たれている部分にもほどよいボリュームがあります。
どのくらいつぶれるか、というのは素材の張り・厚み・硬さによるところが大きいです。
それからつぶれたあとのシルエットがあんまり汚いのは困ります。。。
顔のまわりに丸いシルエットができるのかおすすめです。
ビギナーさんのベレーのかぶり方で一番のおすすめは、前髪や額は出して、後頭部を覆うようにするかぶり方。
そういうかぶり方をしたとき、顔のまわりに丸いシルエットができるベレーがおすすめです。
ぺちゃんこのまま売られているベレーでは、そういうかぶり方をすると特にサイドに大きなシワができ、シルエットがあまりきれいではなくなります。
また、縫い目の部分は硬くなる、と以前お伝えしました。
フェルトのベレーには縫い目がありませんが、布を縫い合わせて作るベレーには縫い目があります。
素材を吟味しないと縫い目の部分だけが目だってこのようなシルエットになります。
私としては素材だけでなく、どう縫い目を走らせるか(←つまりデザイン)も合わせて、丸に近いシルエットになるように研究しているわけです。
「顔まわりをなめらかなラインが囲む」というイメージでとらえてくださいね。
そうなると顔の長い方は縦長のシルエットになりますが、この方がよく似合いますよ。
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★京都の帽子屋さん*帽子屋ポピンズ 帽子プロデューサー。
★自身が、帽子が苦手だった経歴をもつ。
★1000人以上の女性からヒアリングしてわかった、”多くの人に似合う帽子”をプロデュース。
★帽子の形・色・素材・それにかざりの効用で似合う帽子を選ぶやり方をレクチャー。帽子の楽しさをお伝えしています。
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